釜石ローカルベンチャー 深澤鮎美【事業テーマ:子ども×自然保育】

深澤鮎美

PROFILE

深澤 鮎美 / Ayumi Fukazawa

 
茨城県石岡市出身。「自然あそび広場 にここ」として、自然環境の中で子どもの自主性や発想力、コミュニケーション力を育む保育事業の展開に向けて活動。
 
自然あそびひろばにここ Facebookページ
創作農家こすもす
 

着任から1年を迎えて

着任して1年経ちましたが、現在の活動状況はどうですか?

 行政や民間・様々な団体との繋がりが深まり、地域で活動している実感が湧いてきました。現在は、活動の拠点としている、こすもす公園と連携し月一で親子イベントを開催しています。6月に開催したキャンドルナイトでは、内陸の飲食店とも連携をすることで、昨年よりも多くの人に足を運んでいただきました。地域の子ども支援団体とも協力をしてイベントなど行わせてもらっています。

釜石での生活はどうですか?

 色々な意味でこれからの可能性がたくさんある街なので、様々な事柄や人々に出会え、刺激が多くおもしろいです。また、自然がすぐそばにあり、山や川、海の四季折々の姿に出会え、自然の中で生きていることを身近に感じられて幸せです。しかし、車社会のせいで運動不足になるのが悩みです・・・

 拠点としている、こすもす公園はパーマカルチャーのデザインでつくられているのですが、自然との循環や共生がこれからの時代大切になってくると感じているので、子供達にも自然と寄り添った暮らしを伝えていく為にも、もっとパーマカルチャー的な暮らしを取り入れていきたいです。

今後、さらに目指す目標を教えてください。

 将来的には、子どもの育児・保育・教育を地域全体で担えるような、“大きな家族”、“家族がたくさんいる”社会にしていきたいと思っています。ワクワク・楽しい・やりたい気持ちを大切にしながら、活き活きと人生を歩んでいきたいと思っています。

 教育・保育分野はなかなか事業化がすぐに進まない面もありますが、今一緒に活動を取り組んでいる子ども団体との連携を更に強化し、既存の施設・支援センターや保育園、行政を巻き込んで、釜石の子供を取り巻く環境について考える時間を増やしていくことで、地域全体で子育ての環境を整えていきたいです。

 

MEMBER'S VOICE

応募したきっかけを教えてください

 東日本大震災後にボランティアで訪れた釜石市で、素敵な人や自然と出会い、私の夢である子ども達が自然の中で伸び伸びと育ちあう場がこの地で実現できると思い、応募しました。また、新たな生き方や幸せの形を発見できる地方での暮らしの素晴らしさを、私自身が体現することで多くの人に知ってもらいたいと考えています。 

現在の活動について、教えてください

 子どもを自然に触れさせ、外で遊ばせたいというニーズはあることから、自然保育の大切さや価値を広く知ってもらい、事業化に繋げられるように今後も取り組んでいきたいと思っています。半年間の活動の中で、地域の様々な人と触れ合うことで、多くの学びや財産となる繋がりを得られているので、今後の事業展開に生かしながら、釜石で理想の自然保育を実現していきたいと考えています。

今後の目標を教えてください

 将来的には預かり保育事業を中心にしながら、親子ワークショップ、食育事業など親子で参加できるイベントを展開していきたいと考えています。また、釜石市内の子ども関係団体とも連携協力体制を構築しながら、様々なイベントを実施するだけでなく、保育士の経験を活かして、子どもの気持ちを尊重し、自由な発想を促す保育環境を創出していきたいです。

 

深澤鮎美
 

STORY

深澤さんの生まれは茨城県石岡市、埼玉県の保育園に就職後、そこに9年間勤めていました。埼玉在中はNPO法人モンキーマジックが主催する、視覚障害者と健常者がクライミングを通じて交流するイベントに月で参加していました。モンキーマジックが釜石の「コスモス公園」にクライミングウォール壁を作る活動で、定期的に訪問するようになったのが釜石との出会いでした。

 

釜石に何度も訪れる中で、「自分のやりたいことや手伝えることがいっぱいある」と感じた深澤さん、2015年4月に移住を選択します。移住してからは、釜石が数年前からブランド化を進めている甲子柿(かっしがき)のプロジェクトに1年間携わったそうです。

 

「甲子柿を用いた商品開発や地域活性化に携わる中で、子どもと触れ合う機会もあり、『やっぱり子どもに関わる仕事がしたい』という気持ちが強くなりました(深澤さん)

 

コスモス公園はデザインに「パーマカルチャー」を採用していて、自然や身の回りの資源を活用する設計が施されています。しかし時間とともに遊具が老朽化で使えなくなってきてしまい、今後のコスモス公園の行方について議論が交わされたそうです。

 

せっかくの素敵な環境だから、ここで保育に取り組みたいと思った深澤さんは、釜石ローカルベンチャーコミュニティを通じて“自然保育”に取り組むという、自身の人生を大きく左右する決断をしました。「子供が育つ環境として何が良いのか、多くの人に知ってもらいたいです。自然の中で私たちは生かされています。自然と一緒に生活するとか、その中で人間が適応して生きることを子供たちに伝えたいです」と抱負を語ります。

 

深澤さんによると、釜石は自然が近くて豊富なのに生かせていない現状があるそうです。川も海も山も近くにあるのに、保育園は限られた範囲内でしか遊ぶことができません。子供たちが自然保育で自由にやりたいことを見つけ、挑戦できる環境の実現を目指します。